FlutterにおけるState Management比較:Riverpod vs BLoC
FlutterアプリでのState Management手法を比較。Riverpod と BLoC のメリット・デメリットを実際のプロジェクト経験をもとに解説します。
はじめに
Flutterアプリ開発において、State Management(状態管理)は最も重要なアーキテクチャ上の決定のひとつです。本記事では、実際のプロジェクトで使用した Riverpod と BLoC を比較します。
Riverpod の特徴
Riverpod は Provider パッケージの作者である Remi Rousselet が開発した、次世代の状態管理ソリューションです。
メリット
- 型安全: コンパイル時にエラーを検出できる
- テスタビリティ: ProviderScope を使った簡単なテスト
- 柔軟性: グローバル・ローカル両方の状態管理が可能
コード例
final counterProvider = StateNotifierProvider<CounterNotifier, int>((ref) { return CounterNotifier();});
class CounterNotifier extends StateNotifier<int> { CounterNotifier() : super(0);
void increment() => state++; void decrement() => state--;}BLoC パターン
BLoC(Business Logic Component)は、Google が推奨するアーキテクチャパターンです。
メリット
- 関心の分離: UIとビジネスロジックを明確に分離
- 再利用性: BLoC はプラットフォームに依存しない
- Stream ベース: リアクティブプログラミングとの親和性
コード例
class CounterBloc extends Bloc<CounterEvent, int> { CounterBloc() : super(0) { on<Increment>((event, emit) => emit(state + 1)); on<Decrement>((event, emit) => emit(state - 1)); }}比較表
| 特徴 | Riverpod | BLoC |
|---|---|---|
| 学習コスト | 中 | 高 |
| ボイラープレート | 少 | 多 |
| テスタビリティ | 高 | 高 |
| スケーラビリティ | 高 | 非常に高 |
まとめ
小〜中規模のアプリには Riverpod が、大規模で複雑なビジネスロジックを持つアプリには BLoC がそれぞれ適しています。プロジェクトの規模とチームの経験に応じて、適切な選択をしましょう。